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笹幸恵
2024.4.5 01:39皇統問題

今日ほど政治家に幻滅した日はない。

今日ほど政治家に幻滅した日はない。
自民党は、有識者会議が提出した皇族数確保のためのプラン
「養子縁組を可能とし、皇統に属する男系の男子を皇族とする」案を
有効だとして賛同する方向性だという。
一体誰が、誰と、養子縁組をするのだ!?
こんな非現実的なプランを「方策として有効」などと思う
脳みそって、一体どうなっているのか。

もう一つのプラン、
「女性皇族が結婚後も皇族の身分を保持する」案も
「おおむね理解された」という。
有識者会議の案でいくなら、夫も子供も一般国民のまま、
皇族と国民が混在する家庭が誕生するわけだ。
それがどれだけ不都合を生むか、
たいした脳みそを持たない私だって、
ちょっと考えればわかるのに、
政治家のセンセー方には見当もつかないらしい。

あまりに無責任である。
男系継承が伝統などと、伝統とは何かをろくに考えずに
言葉だけが上滑り、しかも蔓延して、ツルツルの脳みその持ち主は
永田町の論理だけでそれに同調し、国家100年の計など考えてもいない。
どんだけバカなのか。

そもそも実現可能かどうかの前に、このプランは
「皇族数の確保」であって「皇位の安定的継承」に
何ら資するものではない。
問題をうやむやにしてお茶を濁しているのだから、
さらにタチが悪い。

自民党に真の愛国者はいないのか?
本当に尊皇心のある政治家はいないのか?
まともに思考せよ!
笹幸恵

昭和49年、神奈川県生まれ。ジャーナリスト。大妻女子大学短期大学部卒業後、出版社の編集記者を経て、平成13年にフリーとなる。国内外の戦争遺跡巡りや、戦場となった地への慰霊巡拝などを続け、大東亜戦争をテーマにした記事や書籍を発表。現在は、戦友会である「全国ソロモン会」常任理事を務める。戦争経験者の講演会を中心とする近現代史研究会(PandA会)主宰。大妻女子大学非常勤講師。國學院大學大学院文学研究科博士前期課程修了(歴史学修士)。著書に『女ひとり玉砕の島を行く』(文藝春秋)、『「白紙召集」で散る-軍属たちのガダルカナル戦記』(新潮社)、『「日本男児」という生き方』(草思社)、『沖縄戦 二十四歳の大隊長』(学研パブリッシング)など。

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